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国際家族農業年から国際土壌年へ

12月5日 世界土壌デー

ここでは、FAO Global Soil Partnershipの公式ページの世界土壌デー・キャンペーンを紹介します。

土壌は長い間、軽視され続けていました。土壌が私たちの食べ物、水、気候、生物多様性、そして生物と深く関わりがあることに、どれだけの人が気付いていたのでしょう。私たちは、この認識を反転させ、土壌を守り、回復させる行動を起こしていかなくてはなりません。世界土壌デー・キャンペーンは、私たちと土壌を繋げ、私たちの暮らしに欠かせない土壌への気付きを促すことを目的としています。

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まずは、食べ物がどこから来たのか考えてみましょう。土壌は、家族農業の基盤です。土壌の機能と、いまそれを使い続けることのリスク、知っていますか?

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私たちの食べ物の95%が土壌を通して生産されます。

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この地球上の耕作地のほとんどは、家族農業のために使われています。

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持続可能な土壌管理をすることで、58%もの食糧増産が見込まれています。

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また、土壌は生き物でいっぱいです。地球上の生物の1/4は土壌の中に住んでいるのです。大さじ1杯の元気な土壌の中には、地球上の人間の数よりもたくさんの生き物がいます。

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そんな土壌は何でできているのでしょうか?答えは、45%の鉱物と5%の有機物、25%の水と、25%の空気です。

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けれど、私たちの土壌はいま、危機に瀕しています。ヨーロッパでは、1時間に11ヘクタールの土壌が広がり続ける都市の下に埋もれています。世界中では、5万平方キロメートル―ほぼ、コスタリカの面積と同じだけの土壌が毎年消失しています。私たちに残された表土はあとたったの60年分と推定されています。世界の土壌の33%は劣化しており、アフリカ大陸の16%の土壌が劣化しつつあると言われています。でも、2-3cmの土壌を作るには、1000年の時間が必要です。

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私たちの食べ物の1/3以上はゴミとなって捨てられています。けれど、家庭ごみの半分は堆肥として土壌に戻すことができます。

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私たちの地球に隠された資源を知るために: http://www.fao.org/globalsoilpartnership/world-soil-day/