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アースデイとやま2015 ~土の中の生き物しらべ~

あなたの街の土の中の生き物を調べませんか?
「アースデイとやま」では、みなさんから森林や農地などの様々な土壌サンプルを集め、その土壌中の生き物の数を調べるワークショップを行います。

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開催日時:2015年5月17日(日)9:00-17:00
会場:富山市ファミリーパーク
主催:アースデイとやま2015実行委員会
公式HP:http://earthday-toyama.org/
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アースデイ(4月22日)は、母の日や父の日があるように、母なる地球に感謝し行動する“地球の日”です。
この日の前後に毎年世界各地で開催されるイベントには、約180の国と地域、約12,000団体、2億人以上の人が参加しており、世界最大の環境フェスティバルとなっています。
アースデイとやまは1991年から始まり、自分たちの足もとである富山県内で活動していく、非営利の市民ネットワークとして継続してきました。今ではアースデイ当日には何千人もの市民が参加し、市民が企画・運営する県内で最大規模の活動へと広がってきました。

今年のアースデイとやまでは、「土の中の生き物しらべ」というワークショップを開催します。

この企画は、森林や農地などのさまざまな環境で土の中に暮らしている小動物の個体数を較べて、自然環境や人間活動の影響を考えてみようというものです。特に農地では、農薬や肥料の使用の有無や種類、耕し方の程度や作物の種類などの違いによって、みられる土壌動物の種類や個体数が大きく違うことが予想されます。こうした違いから、「環境にやさしい農法」と呼ばれるものが、実際に生物にどのような影響を及ぼしているかを知ることもできるかもしれません。

土壌動物とは?
中型土壌動物(主にトビムシ)

中型土壌動物(主にトビムシ)

土壌(=活きた土)の中には無数の生物が暮らしていますが、そのうち肉眼やルーペ、光学顕微鏡などで観察できる大きさの動物を一般に「土壌動物」と呼びます。体の小さいものが多いので、顕微鏡でないと見えないアメーバなどが「小型」、ルーペで見える程度のダニやトビムシが「中型」、肉眼で見えるヤスデやダンゴムシ、アリなどなどが「大型」、手でつかめるモグラやミミズになると「巨形」の土壌動物になります。土の中で動植物の遺体を分解したり、穴を掘って土壌の通気性を高めたりと、自然界の中で重要な役割を持っているものが多い反面、乾燥や環境汚染に弱いものも多く、環境の健全さの指標とされることも少なくありません。

今回の調査
ツルグレン装置

ツルグレン装置

森林や農地の土壌サンプルを集めて、右の図のような「ツルグレン装置」というもので、中型のものを中心に土壌動物を集め、いくつかのグループに分けて個体数を数えます。この装置は、ろうとの中に土壌サンプルを入れて上から長時間電球で加熱し、土壌動物を移動させて下の容器に集めるものです。

ご協力のお願い

当日使用する土壌サンプルを集めています。みなさまの身近な森林や畑の土をご送付ください。
土壌サンプルをお送りいただける場合は、同じやり方で行うことが大切なので、以下の説明に従ってサンプルを集めてください。冬期は土壌動物が少ないので、4月中旬以降にお願いします。

1)缶ジュースの缶(アルミでは弱いのでスチール缶、大きさはあまり気にしない)のふたの部分を缶切りで取り除き、中を水ですすぐ(写真左)。
2)地面の落ち葉などを軽く取り除き、缶を逆さに立てて木槌か大きめの石などで、缶の底が地面の高さになるまで地中に打ち込む(写真中、右)。
3)缶をスコップなどで掘り出して、そのまま適当なビニール袋かコンビニ袋に入れ、口を縛って宅配便(着払い可)で以下に送ってください。氏名、日付、天気、採集場所の住所、環境(森林、農地など、農地であれば農薬の使用の有無と種類、耕起の有無と最後の耕起以後のおよその日数、作物の種類、その他参考になりそうな事柄)を書いた紙を必ず同封してください。現地の様子や風景を写真に撮り、同封したりメール添付で送っていただけると、参考になります(連絡の上、アースデイ当日の展示に活用させていただく場合があります)。

ふたを取り除いた缶(左)、缶を地面に打ち込む(中)、地面に打ち込まれた缶(右)

ふたを取り除いた缶(左)、缶を地面に打ち込む(中)、地面に打ち込まれた缶(右)

ご送付先

〒930-8555 富山市五福3190 富山大学理学部 
横畑泰志
(アースデイとやま2015副実行委員長/富山大学大学院理工学研究部教授)
Tel. 076-445-6376  E-mail: yokohata@sci.u-toyama.ac.jp

結果について

調査の結果はアースデイとやま2015の当日(5月17日)に会場(富山市ファミリーパーク)で発表するとともに、アースデイとやまホームページなどでお知らせ致します(個人情報については配慮します)。
ワークショップに参加できない方も、ぜひあなたの土壌サンプルをお送りください!ご協力をお待ちしています。

「アースデイとやま2015~土の中の生き物しらべ~」開催案内(PDF)