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土壌をさがしてみよう!

土壌はどこにあるのかな?

畑、水田、森の落ち葉の下。

それだけじゃないよ!
道路の脇の街路樹の下、ベランダの鉢の中、買ってきたお野菜に付いている土。

いろいろなところに土壌があるね!

■土壌に近いけど、土壌じゃないものを探してみよう!

じゃあ、間違いやすいけど、土壌ではないものも見てみよう。

地層。地層は岩石の層。土壌はこれのごく表層数十センチしかないんだ!
海岸の砂礫。石は土壌のもとになるけど、石と土壌は違うんだよ。
堆肥。堆肥は100%有機物。これもやっぱり土壌のもとになるけど、土壌ではないんだ。
土壌は、石や砂などの無機物と落ち葉などの有機物が混ざったものなんだよ!

だけど、小石と堆肥を単に混ぜても土壌にはならないんだ。
土壌ができるには、長い長い時間が必要なんだよ。

■土壌のできかたを考えてみよう!

そんな土壌はどうやってできるのか知っているかな?

岩石が雨や風にさらされると、少しずつくずれて、細い砂や小石がたまってくると植物が生えるようになるよ。
植物が根を伸ばし、枯死してまた生えることで、岩石は少しずつ細かくなって、有機物もたまってくるんだ。
岩石(無機物)と植物や微生物(有機物)が少しずつ少しずつ互いに作用しながら、だんだんと土壌が生まれていくよ。
1cmの土壌ができるのに、数百年もかかると言われているんだ!
世界中の土壌を全て集めても、陸地面積に対してたったの18cmしかないんだよ。土壌はすごく貴重なものなんだね。

■土壌はなくならないの?

風の強い日には砂ぼこりが舞ったり、雨の後には川が濁ったり、都市の下に埋められていったり。

土壌はいまも少しずつ作られているけれど、すごい速さでなくなっているんだ。
このままのスピードで土壌がなくなっていくと、60年後には作物が育つ土壌がなくなってしまうとも言われているよ。

土壌を守っていくために、まずは土壌にさわって土壌について学んでみよう!