土壌のよこがおを観察しよう!
わたしたちの足の下に広がっている土壌。横から見たことはありますか?
「森林」と言って思い浮かぶのは、いろいろな種類の木があって、大きな木も小さな木もあって、ツルや草も生えていて、おいしい空気があって、きれいな水が流れていて、動物や鳥など、たくさんの生き物が生活している場所。
実は、「土壌」も同じなんです!土壌って、あのつぶつぶだけを指すのではないんですよ!
大きな粒や小さな粒があって、石も混じっていて、空気があって、水があって、植物の根が複雑に伸びていて、たくさんの生き物が生活している場所。それ全体が土壌なんです。
一枚の葉っぱからでは、森の姿を知ることはできません。
同じように、土壌を横からみることは、土壌の歴史や個性をを知る上で、とっても重要なことなんです!
露頭を探そう!
研究者が土壌を調べるときは、左の写真のように深い穴を掘って土壌のよこがおを観察します。
深い穴を掘ることが難しいときは、道路や林道の脇の露頭を見つけて土壌のよこがおを観察してみよう!
①上の土と下の土で色は違うかな?また、どんな色をしているかな?
②植物の根はどこにたくさんあるかな?
③石の量や土のかたさは上と下で違うかな?
④必ず、どんな植物が生えていたか(森林だったか、草地だったか?)や、どんな利用がされているのか(畑なのか?公園なのか?)といった周囲の環境もメモしておこうね。
【実験】 ミニモノリス(土壌標本)をつくってみよう!
観察した土を少しもって帰ってきて、土壌のよこがおの標本を作ってみよう。
うまく作れたら、おうちに飾ってね。
詳しいやり方はこちら。(準備中)
いろいろな土壌のよこがおを探してみよう!
ススキの草原には真っ黒な厚い土壌。
2000m以上の山の上の針葉樹林の下には、ポドゾルと呼ばれるカラフルな土壌。 ナガイモ畑にはナガイモが育った痕跡がみれたり、 オギの湿地の土壌をほると、地下水が出てくるよ!いろいろな場所に行って、土壌のよこがおを探してみよう。